また、キミに逢えたなら。
『泌尿器』
……ひにょうき。
大きく分類された中には、たくさんの本があった。
緊張と不安から本を取る手が止まる。
“末期腎不全”
そんな単語がシロー君の口から出たのをはっきり覚えている。
“末期”
その言葉にショックを受けたんだ。
他にも何か言ってたけど、“末期”っていう言葉にショックを受けていたこともあって正直あんまり覚えてない。
頭がパンクしそうだった。
ドクンドクンとうるさい心臓。
そして
覚悟を決めて本を手にした。