兄妹の話
それは時を昨日の午後へと遡り『死合い』のあとに時刻を合わせなければなりません。
「……おい、お前のそれ刃毀れしてないか」
「・・・ほんとだ、少し欠けてる」
妹のナイフ捌きに少し違和感を覚えた兄は、ナイフを研いでやると妹に提案しました。
「兄貴なら安心して任せられるよ。……じゃあよろしく」
互いを好敵手としているふたりは、互いを信頼し、また慕っていました。
「おぅ」
兄はナイフを受け取ると、代わりにセイバーを妹に預け研いでおくように言いました。