にんぎょの涙
第二章
「大丈夫だったのかな…」
あの日から、2日たった。
あの日は、結局遅刻して、定期なくして、本当に最悪。
慣れないことはするもんじゃないなぁ…。
「ねぇ、知ってる?とうとうあの陸上のキャプテンに彼女出来たんだって!」
またか…最近その“陸上部のキャプテン”の話ばかり
だからかな、あの日の彼のことが心配でたまらない。
「知ってる!あの王子にでしょ?」
王子…?