余命宣告




今日も、あたしは

笑顔をみせる───




「ナイッシュー」


夏希の豪快なダンク


ずっと、見てきて

見慣れていた光景。


それでも


「さくらー良かったろ?」


この人の声を聞くと

頬に涙。


あと、何回。

夏希のダンクを見届けることが

出来るのだろうか。


前向きに生きると

決めたばかりなのに。


病気の自分が

弱い自分が

腹立たしくて。


永 遠 なんて

叶いもしないことを

願ってしまう。













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