余命宣告




ピロン───と

音がする。







そこには、

さくらから俺への

LINE。



一体、いつ書いていたのだろう。

とめどなく溢れる涙を拭いながら

そのLINEを読み上げる。


ねぇ、夏希。
もし、あたしが消えたとしても


ちゃんとご飯食べてね

真面目に勉強してね

一生懸命、バスケ頑張ってね




「何の心配だよ……っ」









それから

たまにはあたしの家来てね


お父さんとお母さん


きっとたくさん泣いて
寂しがってると思うから



「……あぁ、」








あとはね、



ちゃんと素敵な人見つけて



幸せになって───



「っ、」









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