貴方がいた時間
タイトル未編集
始めて書きます(´・_・`)
変だったらごめんなさい
貴方がいた時間
甲子園連れて行くって、
約束したのに。
もうみれない
貴方の笑顔
聞けない
貴方の声
野球するところも
何もかも止まった。
貴方との時間
小さい頃から仲良しの藤井哲也
私はゆか。
哲は友達としての付き合いが長く
ほんとの兄妹みたいだった。
小学校でも野球部で
中学校では私と哲はバッテリーだった
中学3年のとき
私はいつもどうりに練習をしていたら
急に目の前が暗くなり、
立ちくらみになった。
……バタっ。
おい!
先生呼んでこないと…‼︎
ゆか!
倒れた私は
みんなの声がだんだん聞こえなくなり
周りが真っ暗になった。
目が覚めると病院にいた。
倒れただけなのに
酸素マスクや点滴など大げさなほど
治療されていた
数日後、病院で結果を聞いた。
暑さに負けて倒れたんじゃなかった。
脳に腫瘍ができていたらしい。
しかも、ちょっと前からできていたらしくまだ軽症だから入院はしなくてよかったけど
そのせいで、私は
引退試合も練習もできなくなってしまった。そのことは、家族と哲にしかいってない。
哲に病気になったことを言うと哲は
何も言わずに
泣き出した。
「お前と最後までバッテリーでいたかった………」
私は、自分でも受け止められないほど、ショックで苦しくて
何回も自分の胸を叩いて叩いて
泣いた。
「哲…ごめんね…
ごめん…ッうっう
ごめん…」
その時、
…ギュッ、
いきなり哲は私のことを強く抱きしめてきた。
哲は私と約束してくれた。
俺はお前とバッテリー組めなくても絶対に勝つ。だから安心してろ。
いつもの哲じゃないくらい
真剣な顔をして言われた
私は頷くことしかできなかった
…うん。
すると、
「あと…俺、ゆかのこと前から好きでした。付き合って下さい。」
まさか、こんなこと、哲に言われるなんておもってもなくて。
嬉しくて
「私もすき。」
このひとことをいった瞬間、
哲がいつもみたいにニコニコして
「ありがとう!俺、ゆかのこと幸せにするからな!」
なんだか、こんな哲をみていると
だんだん病気なんか怖くなくなってきた
それで私が中学で野球はやめて
ずっと通院をした。
引退試合の当日の朝。
ピコピコ、ピコピコ
哲からメールがきていた
今日勝つからな!
応援してろよ!
ゆかも苦しいかもしれんけど
1人じゃないからな!
短いメールなのに
元気になれた。
哲の何気ないひとことに
励まされてばっかりだった
夕方
私は哲に電話をした。
プルルルルプルルルル…
哲「もしもし~?
私「試合どうだった?
哲「…
私は負けたんだと思った。
哲「…勝ったょ(^_^)
私「え?!おめでとう‼︎
すごい!おめでとう‼︎
哲「おう!笑
ありがとう!
何時間したか忘れるほど、電話をしていた。
それで、あっという間に
中学校の卒業式だ
卒業式がおわったあと
自由時間で保護者と写真をとったり
みんなで写真をとっていた。
野球部でも写真を撮ったり
後輩から手紙をもらったりした。
もちろん、哲と写真を撮った。
これが、2人でとる最初で最後の1枚になった。
自由時間でみんなとはなしているときに
哲から
今日、空いてる?
うん。空いてるよー
じゃあ。ちょっと話したいことあるから
一緒に来てな
なんだか、大事そうなはなしだった。
卒業式もおわってお母さんとお父さんには先にかえってもらって
哲と話した。
どうしたの?
哲「あのさ、俺
碑愛乃(ひめの)高校の推薦きたんだ」
碑愛乃高校は何回も甲子園にでていて
野球が強い高校として有名だ。
私「お!すごいじゃん!
よかったね!
哲「やからさ、嫌かもしれんけど
お前も碑愛乃高校きてくれん?
私「…え。なんで?
哲「やっぱりお前に身近にいてほしいし
俺、ゆかのこと甲子園つれていきたいから!これからも一緒にいてくれませんか?」
甲子園。
そんな大きな約束までしてくれて
私も哲と一緒にいたくて、
必死に両親に許可を得ようとがんばり
その必死さに負けてお母さんもお父さんも許可をくれた
それで、ほんとにおんなじ
高校にいけて、また野球してる哲を
みれて。毎日がほんとに楽しかった
5月の中旬、部活が終わり、
哲が
「いーとこ連れていってやる(^_^)
実はこの日は私の誕生日だった
忘れているのか、特になにか隠していり様子もなかった。
それで何分か歩いたところに展望台があった。でも景色は真っ暗で別に綺麗でもなかった。
哲「そろそろかな…?
哲が独り言をいっていた。なんのことだろう?と思っていた。
すると、
バーン、バーン
遠くのほうで打ち上げ花火があがったのがみえた。遠くからでもおおきくて綺麗な花火だった?
わぁ!綺麗!
すごいね!
はしゃいでる私を哲は
微笑んでみていた
なぁ。
哲に呼ばれて横を向いたとき
……
生まれて初めてのキスだった。
これからも一緒にいような。
うん。
帰っているときだった。
私)あ
コンビニいっていい?
哲「いいよ!
じゃあここで待ってるから(^_^)
コンビニは踏み切りをこえたところにあった。
カーンカーンカーンカーン
もう、踏み切りが閉まりそうだったから
私は軽走りしながら行った。
そのとき、また
立ちくらみがして目の前が暗くなり
ふらついて、私は踏み切りの真ん中で
膝をついてしまった。立とうとしても
力が入らず、立てなかった
そして踏み切りの仕切りが完全にしまった。
電車がだんだんこっちにくる
だめ。死ぬ…
ゆか‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎
哲は私を突き飛ばした
哲……
哲は私を突き飛ばしたあと
ドンッ‼︎
なにかが勢いよく当たったおとがした
そして何メートルか先で電車は止まった
その後すぐに警察、救急車がきた
哲は血まみれになり
頭から血がでている
哲…!
哲‼︎
哲‼︎
なんどもなんども叫んだ
そこでわたしは
気を失った。
目覚めたのは
次の朝だった
お母さん、お父さんが横にいた
あ。起きた!
私「……哲…は?
二人とも黙っていた
私「ねぇ?哲は?哲はどうなったの?
お母さんが
昨日の夜、
死んだわ…
私「………………………え。
死んだ。
その言葉の破壊力はわたしの中で
すごかった
死んだ
もう2度と
あの笑顔も
声も
顔も
野球してる哲
を私が消した。
殺したんだ。私はずっとずっと泣いた
哲の両親に私は土下座して
謝った。
私のせいで…!
私が哲を殺した…
ごめんなさい…ごめんなさい
哲の両親は
あなたのせいじゃないから…
立って。
ゆかちゃんが生きててくれて
きっと哲也も安心してるわ…
私はそれから、入院して
脳の手術もした。
哲がくれたメール。
何度も読み返して
泣いて泣いて
哲のいない日々が
寂しくて。
私は…自殺しよう
それしか浮かばなかった
病院の屋上にいって飛び降りる瞬間
やめて‼︎‼︎
誰かに手首をつかまれて
引っ張られた。
哲のお姉ちゃんだ
それから少し話すことになった。
私はずっと下をむいていた。
お姉ちゃんは私の両手を握りしめて
私に言った
哲ね、いつもそばにいてくれる
ゆかちゃんのこと本当に大事だったんだよ^_^帰ってきたらゆかちゃんの話ばっかりでね。
…あなたのこと大好きだったのよ
哲はゆかちゃんが大好きだから
自分の命まで捨てたの
哲のところにいきたいのは
わかるけど。
ダメだよ、哲が死んでまで
ゆかちゃんを守ったんだから
ゆかちゃんは哲のぶんまで
……………………生きて‼︎
苦しくても私たちが支えるし
哲はきっと、これからもゆかちゃんの
味方だから
あなたは悪くない…。!
お姉ちゃんの言葉は本当だ
哲は死んでまで私を守ってくれたんだ
私が強くなって
哲に恩返しするんだ
3年後
もう高校3年だ
また今年もこの高校は
甲子園にでた。
審判の声。
整列!
ザッと始まりの合図とともに
ならぶ2チーム
碑愛乃高校のユニホームをきた
哲のすがたはなくても
目にみえなくても
たぶん、いや
きっと前とかわらず
哲は私のそばにいるんだ
貴方がいた時間を
大切にして。
いままでの思い出を宝物にして。
私を支えてくれたひとたちを
神様として。
どんなに離れても
私達はつながってるんだよ
哲。
ありがとう。
読んでくださってありがとうございました!