空色恋愛。【完】
彼女になったということは
美鈴とそういうことをやる日が
いつかはくるということか…
侑夏の頃は
そんなこと考えたこともなかった。
隣を歩くだけでも精一杯だった、
何よりもキスをする時もよかったが
手を繋いでいる時が
一番好きだった。
侑夏の小さな手を握ることが
一番好きだった。
安心した。
好きだなと実感できた時だった。
その小さな手を俺は
自分から手放したんだ。
____あぁ、なにやってんだ俺…
俺は明日がくることが
嫌になった。
できることなら、
侑夏と出会う前に戻りたい。
そしてもう一度
侑夏に恋をしたい。
そして思いをまっすぐ伝えたい。
今更後悔ばかりだ。
俺は誰を
好きでいればいいのだろうか?
俺はベッドに飛び乗ったまま
眠りについた。