空色恋愛。【完】






彼女になったということは
美鈴とそういうことをやる日が
いつかはくるということか…



侑夏の頃は
そんなこと考えたこともなかった。




隣を歩くだけでも精一杯だった、



何よりもキスをする時もよかったが





手を繋いでいる時が
一番好きだった。




侑夏の小さな手を握ることが
一番好きだった。


安心した。




好きだなと実感できた時だった。



その小さな手を俺は
自分から手放したんだ。




____あぁ、なにやってんだ俺…



俺は明日がくることが
嫌になった。




できることなら、
侑夏と出会う前に戻りたい。




そしてもう一度
侑夏に恋をしたい。




そして思いをまっすぐ伝えたい。




今更後悔ばかりだ。





俺は誰を
好きでいればいいのだろうか?




俺はベッドに飛び乗ったまま
眠りについた。


< 108 / 212 >

この作品をシェア

pagetop