空色恋愛。【完】
「そのことちゃんと素直に
晴人に言えば?」
「わかってくれるかな?
晴人のことはすごくすごーーく大切なの。」
「分かってくれるよ、相手は晴人だぜ?」
「たしかにそうだよね、
晴人だもんね…」
侑夏は少しほっとしたからだろうか
小さなため息をついた。
「私ね、晴人のことを好きになれれば
すごく幸せになれると思うの」
「たしかにな、晴人は優しいしな」
「でも、晴人が大切だから橙也が
私の心の中にいるうちは付き合いたくないなって。
晴人が大切だから中途半端な気持ちで付き合いたくないなって」
「侑夏らしいな、なんか。
もしかしたらさ、お前も晴人のこと好きになるかもしれないじゃん?
そん時にはちゃんと気持ち
伝えて上げろよな?」
「うん、ありがと」
「坂下るから落ちないように
気をつけろよ?」
「きゃーーーー!久々乗ったけど
二人乗りってやっぱいいね!
青春感じるわ!」