空色恋愛。【完】
「侑夏が元気になってくれて
よかったよ。」
「私ね、橙也に彼女ができたって聞いてからすごくショックだったんだよね、でもね三人が居てくれたから、今日もこうして笑って学校行けるんだと思うの、
そりゃものすごーーーく
落ち込んだけどね?
でもそれ以上に三人が居てくれるから、私すごく幸せ」
侑夏は全力で笑った。
この笑顔に涙はなかった。
「そりゃ、ありがてーな!」
俺は一気に坂を下った。
俺も同じだった。
果林に会ってから
自分がわからなくなって嫌になっていた。
どうしていいかもわからなかった。
果林を見たときいてもたっても
いられなかった。
腹のそこから湧く、
イライラと、
まだ好きだという気持ちで
いっぱいになっていた。
しかし、侑夏、晴人、葵が居てくれたからいまの自分がいるんだと思う。
侑夏と全く同じ考えだった。