空色恋愛。【完】
今はあまり一人になりたくなかった。
一人になるとどうしても
橙也のことを思い出してしまう。
それがいやだった。
まだやはり、
とても苦しかった。
現実を受け止めたくなかった。
「はい、俺一本目〜!」
「うわー、入ったのかよ、
絶対、裕介には負けたくない、みとけみとけ〜」
目を瞑る。
____膝を使ってスナップを効かせる…
シュッ!!!!!!
ボールは綺麗に縁を描き入った。
「侑夏、うまいじゃん!
やっぱ侑夏うまいよ!!!!」