空色恋愛。【完】
@橙也
「橙也くん?どうしたの?」
「あっ…ごめん、美鈴」
「橙也くん、さっきから謝ってばっかりだよ?」
俺は侑夏に電話を切られてから、
なんだかとてももやもやしていた。
自分に腹が立つ。
それにきっと、
侑夏はあのあと泣いていた。
「橙也くん、ゆっくでいいからさ、
私焦らしたりしないよ?」
美鈴は小さく笑った。
「美鈴、ありがとう」
正直、美鈴とうまくいくか
心配だった。
美鈴のことも俺は
傷つけてしまう気がした。