空色恋愛。【完】
うれしいことに葵に
彼氏ができた。
一つ上の先輩で
私たちと同じサークルの人だった。
「葵はいいなー、
夏も彼氏とenjoyやん。私もエンジョーイしたいよ!!!」
私は窓を開けて叫んだ。
「侑夏はまず、好きな人つくるところから始めなよ。」
「だってー、なんか好きとかわからないんだもん、みんな好き」
「橙也くんのことはもうすっきりしたの?最近話に出ないけど」
「うん、なんていうか…
正直引きずってるとは思う。
でもなんかもう向こうには彼女居るし諦めるしかないじゃん?
最近はそう考えてるから
あんまりなのかな?」
「侑夏、無理はしないでよ?」
「葵、ありがとー!
でも私無理はしてないから平気だよ」
葵に彼氏ができて私はなんだか
すごく彼氏という存在が
羨ましくなった。
自分にも彼氏が居たらもしかしたら
変われるんじゃないか。
そんな気がした。