空色恋愛。【完】
「やっぱさ、俺と…」
「はーい!浮き輪の俺様登場!!!」
「ちょ、ちょっと!
裕介のせいで鼻に水入ったじゃない!」
「あー、ごめんごめん、ほら、葵と大きいの膨らませてきたぜ!」
はははと、裕介は笑った。
裕介が来てくれてよかった。
きっと晴人は俺と付き合ってっていうんだ。
でも私はやっぱり、晴人とは
付き合えなかった。
晴人は友達よりも大切な人、
だから傷つけたくない。
「晴人、ちょっと私ときて。」
「あぁ」
「あれー?葵と晴人どこいくのー?」
「トイレ」
「おっけー!ここら辺にいるねー!」
晴人と葵は行ってしまった。
「裕介はさ、告白されたらどんな気持ちになった?」
_____なにをいきなり私は裕介に聞いてるんだろ…
「んー、嬉しかったよ。俺のことを好きになってくれて。
すごく嬉しかった。」
「そっか…そうだよね」
私だって晴人に告白されて嫌な気などしなかった。
「でもさ、やっぱ付き合えないんだよな。
なんでだろ?
俺やっぱり果林のこと引きずってるのかな?
俺自身もよく分からないけどさ」
「…だよね。
私も自分自身がよくわからないや」