空色恋愛。【完】




「へ?
居ないよ、好きな人も今は居ない」



「そっか…
裕介か晴人と付き合ってるのかと思ってた」



「まっさか〜やめてよ。
あの2人は友だちなだけ」



「仲が良いだけなのか、勘違いしてたわ」




「もー、やめてってば。
みんなしてそうやって言うよね。

あ!
記念に写メ撮っとこー!」




私はそういい、カバンからケータイを取り出し、橘くんに引っ付いた。



橘くんの体は焼けて少し小麦色をしていて、肩は思ってたよりもがっちりしていた。



グイッと橘くんは私の肩を寄せてきた。



____…なにこれ、すっごくドキドキするんだけど…?!




写メを撮るとパッと肩から橘くんの手は肩から離れた。


まだ握られた私の肩があつい。




「あとでそれ、LINEしといて」




「あぁ、うん!了解!」




橘くんが笑う。


黒髪でいかにも青少年。



「橘ー!大雅はどうしたよ?またあいつナンパ??」




「いや、大学の友だちが居たみたいで会いに行きました!」



三人の橘くんのサークルの先輩らしき人が近づいてきた。



「え、まさか、橘の彼女?!」




「前川さん、違いますよ、俺彼女居ませんし、大学の友だちですよ」



「なんだよ、期待させんなって」



先輩と橘くんは笑って話して居た。


_____橘くんか…



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