空色恋愛。【完】
「私は侑夏ちゃんには勝てないの?」
そう言うと美鈴はキスしてきた。
「…?!
美鈴、まてよ。話を聞けよ!」
俺は美鈴の腕を強く握った。
「痛いよ…」
「…ごめん。」
俺は美鈴を傷つけている。
今の自分が嫌いだった。
「美鈴とヤって?」
美鈴は俺にまたキスをしてきた。
_____もういいのかな?
どうにでもなれ。
どうにでもなってしまえ。
もう侑夏の元に帰ることはない。
侑夏は帰ってこない。
侑夏を好きな頃の自分とは今は違う。
俺の隣にもう侑夏はいない。
美鈴の体は細く白く綺麗だった。
美鈴の心臓の音が聞こえる。
美鈴が何度も何度も
俺の名前を呼んできた。
俺は何も考えていなかった。
_____最低だ、俺。