空色恋愛。【完】
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「海で花火とか久々!
やばー!めーっちゃ楽しい!」
「花火攻撃ー!!!!」
「ちょ、まじ裕介やめろ!
ねー、あつい!」
私たち四人は海に花火をしに来ていた。
大学生といういい大人になりかけているというのに、私たちは手持ち花火を振り回したりしてはしゃいでいた。
四人で居ると私はすごく落ち着いていた。
晴人から告白されたりもしたが、
でもやっぱこの四人は家族的な存在なんだと思う。
「侑夏!」
_______え?
橙也から呼ばれる声がした。
声のした方向を見ると
「え?!
橘くん??大雅??」
どうやら2人が居るサークルも
海に花火をしに来たらしい。
「すっごく橘くんの声が、
橙也に似ててびっくりしたよ」
「橙也?」
「あっ、ううん、なんでもないなんでもない…」
「ぼーっとしてんのか?」
橘くんが私の頭の上にぽんっと自分の手を置いた。
夏の夜のせいだろうか、
体が火照る。