空色恋愛。【完】
私は橘くんの前で号泣した。
助けて欲しかった。
橙也に彼女ができて、
私は一人なんだなと実感して
でも晴人に告白されて。
でもどうしていいか分からなくて。
誰かに助けて欲しかった。
でも誰かに愛して欲しかった。
好きだと言われたかったの。
ほんとはそれだけだったの
橙也のことを忘れたかった。
_____ぎゅ…
橘くんはわたしをそっと
引き寄せてくれた。
「頑張ったよな、侑夏は。
もう一人で悩むな。」
「ごめ…ごめん。」
「不安だったよな。
気づいてあげられなくてごめんな。
寂しかったよな…」
「好きだったの…橙也がただ好きだっただけなの…
諦めなきゃいけないのはわかってたの、でも諦めきれなかったの…
バカだよね、本当私馬鹿だ…」