空色恋愛。【完】



「俺のことは気にするなって、だからそんな顔するなって。な?」





橘くんは私の頭をぽんっとやさしくたたいた。




「少し…会って話してこようと思う。

今なら、ちゃんと話せる気がする。」







そういうと橘くんは笑った。





「俺はいつでも侑夏の見方だよ。」






「ありがとう。」





私は橘くんの手を握り、ガタンゴトンと揺れる電車で眠りについた。










★☆★☆★☆★☆★








ついにその日がやってきた。





私はいつもと変わらない化粧と

いつもと同じような私服で


橙也のことを待っていた。





「おっす…」 







「あ、橙也…」






「中央公園いかね?」





「懐かしいね、いいよ」






中学生の頃、
寄り道するといったらこの中央公園だった。



隣には大好きだった人が居て。






「彼氏…できたんだって?」






「へ?
あぁ、うん。まだ2ヶ月しか付き合ってないけどね」





「そっか」






「すごく、すごく素敵な人なんだ」






「ならよかった安心したよ。」






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