空色恋愛。【完】
「俺は侑夏じゃないと、だめなんだよ…侑夏がいいんだよ。
今更だって思うよ?
別れてからもうだいぶ経つし、
自分がこんなにも引きずった恋愛とか初めてだし…
もうどうすればいいか、わからねーんだよ…」
「…そんなん、そんなん、自分勝手すぎるよ…。
私、私、待ってたよ?
いつか橙也が戻ってくるんじゃないかって。
でも橙也は他の女の子のところにいっちゃったじゃん…!
私ばっかり待ってたじゃない!」
グイッ!!!!
_____へ??
突然橙也は私を引き寄せた。
そして、いきなりキスをした。
「……?!」
私は慌てて橙也を突き放した。
「…なにするのよ…。
ねー…私…橙也のこと大好きだったよ?
本当に…本当に好きだった…
でも…
でももう遅いよ…。遅いんだよ…」
「ごめん…。ごめんな。」
橙也はなにを言っても、
ごめん、ごめんと誤ってきた。
突然キスされたが、
正直橘くんには言えないが
嫌な気持ちはしなかった。
そんな自分に腹が立って、
ボロボロと大粒の涙を流した。