空色恋愛。【完】
どうして別れたの?
すれ違い?
我慢すれば良かった?
もう分からない。
わからなかった。
「…ごめんな。ごめん。
侑夏に伝えなきゃ、俺は変われないと思ったから…
自分勝手でごめん。
ほんとにごめん。」
「謝らないで…。
謝って変わることじゃない…
ほら…見てよこれ。」
私は自分の首元からネックレスを取り出した。
「これって…」
「そうだよ…!
初めて橙也からもらった誕生日プレゼントだよ…
捨てられなかった。
これだけじゃない。
ペアリングも、プリクラだって捨てられなかった…。
私は何も忘れられてなかった。」
私はひたすら訴えて、
ただただ涙を流した。