空色恋愛。【完】
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@侑夏
「おじゃまします…」
「親、仕事で居ないから
気にしないで。」
「あっ…
あぁ、うん。」
私は久々に、橙也の部屋にきた。
私の記憶上の橙也の部屋とは少し変わっていた。
ガチャン。
部屋のドアが閉まる音がした。
あぁ、
そうか私は、これから
橘君を裏切って
橙也の彼女にも申し訳ないことをするんだ。
もう戻れないんだ。
「…侑夏、
変なこと聞くけど…はじ…その、
初めて?」
「うん…
橘くんとはまだ手を繋いだくらいで、あとはなにも」
「…いいの?」
「もう、これで終わりだからさ…」