空色恋愛。【完】
純粋にただ、ひたすら
橙也のことを追いかけてた中学生の頃。
あの頃はこんな未来になるなんて
私は予想してなかっただろう。
好きな気持ちだけじゃだめなのか?
どうしてこんなに今の私たちは
ボロボロになってるのか…
考えれば考えるほど分からなくなって、
考えれば考えるほど涙が出てきて
「橙也…?」
橙也は不安そうな顔をしていた。
「私ね、中学の頃
橙也と両思いになれてね、すっごく嬉しかったの。
橙也が男子のバスケ部の方で練習してるのを私はこっそり、隣の女子のバスケ部の中から見ててね…
ずっとただ橙也だけを
追っかけてたの。
橙也が女の子と話しているところを私は見たことが無くてね、
初めて喋ったときは
すごく緊張してね、でもね、
私とは話してくれたんだなっておもうと、すごく嬉しくてね
この人のこと憧れとかじゃなくて、好きなんだなって思ったの。
別れてからもね、ずっと橙也だけを追っかけてた…
もう少し待てばよかったのかな?
そしたら、私は橘君と付き合ったりしなかったのかな?」