空色恋愛。【完】
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「侑夏?」
「あっ、ごめん…」
「もう、一年か…」
「うん、橘くんと付き合って一年。
それに橙也と何もなくなってから一年経ったよ。」
私は裕介と実験室にいた。
二年生になった。
いつの間にか時はものすごい早さで過ぎていっていた。
「裕介、
私さ、橘くんが大好きだよ」
「あぁ。」
「…でも、橙也の泣いた顔が頭からあの日から離れないんだよね」
私はレポート用紙をびりびりに破いた。