空色恋愛。【完】
ホントは俺の隣でずっと笑っててほしかった。
元彼のところになんぞ、なんで俺が自分から行かせたのだろう。
時々今でも後悔する。
「橘君!」
「いってーな、侑夏。」
「まだ橙也に、連絡できん」
侑夏は別れてからも俺には変わらず接してくれた。
「おまえまだ言えてなかったのかよ。
俺がラインしてやろうか?」
「ヤダ、絶対自分でする…うん、がんばるもん。」
「侑夏なら大丈夫だよ。」
「あ、ねーね、橘君、帰り駅のクレープ屋さん寄ろうよ!」
「そろそろデブになるよ。
なんてな、いいよ、新作出たんだろ?」
「そーなの!
マロンクレープ!!!!栗だよ!!食べなきゃ!!!」
侑夏は目を輝かせていた。
元彼にはまだ連絡できていないらしい。