空色恋愛。【完】
私が橙也を傷つけて、
橙也は恋愛ができなくなってしまったのだと思った。
「俺さ、俺はさ…」
「待って!
…私の話も聞いて。」
「どしたの?侑夏。
そんな泣きそうな顔しないでよ」
橙也はぽんぽんと
優しく頭をたたいた。
「私ね…
橘君と一年間付き合ったの。
たったの一年間だけだけどさ、
でもホントに楽しかったの。
でもどこかちがかったの…
橙也のことが頭から離れなくて、
必死に橘君でいっぱいにしようとすればするほど忘れられなくて…
それで…無理してたのが橘くんにはばればれだったの。
私、振られちゃってさ…」
「へ…侑夏が?」