空色恋愛。【完】
「居ないよ。」
「女の子が嫌いなの?」
「いやいや、そんなことないって、ただなんか好きな人ができないだけだよ」
「そうなのか、てっきり私、男の子が好きなのかと…」
「んなわけ、あるかい。」
俺は美鈴の頭をポンと優しく
叩いた。
美鈴はなんだか少し顔を赤くした気がした。
「へへへっ、だよね。
さすがに、男の子が好きなんて、そんなわけないよね。」
「さすがにそれは嫌だわ。俺だって彼女くらいほしいわ」
「できるといいね、彼女!」
美鈴の声はなんだか裏返っていた気がした。
「おう!応援頼むわ、俺が間違えて男子と付き合わないように見張っといてな」
俺はそういい、コートへと走っていった。