空色恋愛。【完】
page#2
@侑夏
「もっと、膝の使い方変えたら?」
「こう?」
綺麗に円を描いてゴールに
ボールが吸い込まれた。
「ナイッシュー、やるじゃん、晴人も。」
「だろ?やっぱ俺才能あるんじゃん?」
「はい、こら。
調子に乗ると入らなくなるよ?」
私はくすっと笑った。
「侑夏、なんでマネージャーとしてお前は入ったの?」
同じバスケサークルの晴人が言う。
「んー…バスケにはちょっと思い出あるし、やりたかったんだけど、ほら」
私は膝を指差した。
「高3の夏大の最後の時に膝、思いっきり痛めちゃってさ。」
「バスケできねーの?」
「ううん、できなくないけど、
無理をしないであんまり派手なプレーはしないでくださいって言われちゃって、なーんか、そこまでしてバスケするのもなーって」