空色恋愛。【完】
@橙也
「今度の試合は杏林大学とやるぞ〜」
そうサークル長が言った。
___杏林大学か…
その大学名に少し俺は反応した。
多分、
記憶が正しければ、
俺の元カノがいる。
「橙也くん?
疲れてる?」
「あぁ、いや、別に平気だよ。」
「なんかあったら、すぐに言ってね?」
「美鈴、ありがとう」
今週の土曜日、
杏林大学と試合らしい。
「なぁな、杏林大学と言えばさ、
お前の元カノいなかった?」
鋭く拓馬が突っ込んできた。
「もしかしたらな。
でも、あいつ高校のとき、膝痛めたからバスケのサークルに入ったかはわからねーし。」
いや、きっと侑夏なら
バスケのサークルに入っているとなぜか俺は思った。
あいつはバスケがすごく
好きだった。