空色恋愛。【完】
「橙也、後悔してるんなら、
ちゃんと素直に言えば?」
「は?それを、侑夏に?」
「そうだよ、元カノにだよ。
元カノの写メ前に見せてもらったけどさ、可愛い子じゃん。
そんな奴、大学に入ったら誰かに取られちまうぜ?」
誰かに取られる?
そんなことは嫌だった。
でも、俺にそれを止める権利はない。
俺があいつを振った。
あいつを悲しませた。
笑っていたけど彼女は泣いていた。
「でも、俺にそれをいう資格は
やっぱないよ。」
「取られてもいいのかよ?」
「きっともう取られてるさ」
「橙也…」