空色恋愛。【完】


それは私が彼の大きな手を
知っているからだと思った。


彼とはがっつり手を繋がず、
私が彼の手を数本握るだけだった。


なぜか私にはこの繋ぎ方が
とても安心する。

なんでかはよくわからない。


わからない。


考えれば考えるほど、

私が恋愛できない理由は
わからなくなっていった。


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