空色恋愛。【完】
「土曜日の試合、楽しみにしてるね、初めて一年生がたくさん試合にでれる日だもの」
「あぁ、サンキューな。」
「私ね?
橙也の元カノが羨ましいよ」
「なんで?」
「橙也にこんなに思われてて」
「いや、別にそんな…」
「私のこと、
少し見てくれないかな?」
美鈴の言葉に俺は驚き、
顔を赤くした。
「はははっ♪
嘘だよ、嘘。橙也は元カノにいっぱいいっぱいだもんね」
「い…いや、だからそういうわけでは…」
「とりあえずさ、
土曜日楽しみだね!」
美鈴の言葉に動揺を隠せないまま、
夕日は沈んでいった。