空色恋愛。【完】





聞き覚えのある声。

背の高い男の子。

少し細いけど、
がっちりとした腕。



「…へ?!侑夏?!」


あぁ、
橙也だ。



元カレの橙也だ。



「侑夏?」



「葵…あっ…あお…葵…!」



「ちょ、どうしたの?!」



私は思わず泣いた。


二年振りに見る彼の姿は、
あの頃よりもかっこよく、
私好みになっていた。

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