空色恋愛。【完】
1クォーターが終わった。
なにも考えられない私は
ただ、プレイヤーに
ドリンクを配った。
「侑夏のやつ、どうした?」
「なんかさ…
あの、法政の17番いるじゃん?」
「あぁー…センターの?」
「も…元…侑夏の元カレらしいの」
「元カレ?あいつなの?」
「まじかよ」
裕介と晴人は目を丸くして
驚いた。
「でも、元カレ、明治大学とか言ってなかった?」
「いやー…ほら、ここのサークル、
美女が多いでも有名だけどさ、
バスケのレベルが高いでも有名じゃん?
だからさ、部活は無理だけど、
でもバスケ本気でやりたいですって人は結構このサークルに入ったりするらしいんだよね…
さっき先輩に聞いたんだけど」
「まじかよ…」