空色恋愛。【完】
二年前よりも身長が伸びたように
見えた。
少しだけ髪を染めたのだろうか、
こげ茶色に髪が染まっていた。
私と付き合ってた頃は
黒髪だった。
少し垢抜けたようにも見える。
相変わらず綺麗に入るシュート。
3ポイントシュートなんて、
高校の時は全然入って
いなかったのに、今では
高確率で入る。
しかし右手のスナップの
余計な動きは昔から変わっていない。
「あ、裕介ナイスカット!」
裕介が橙也からボールを奪った。
そして裕介が晴人にパス。
そして晴人が1人2人と抜き、
最後はまた裕介にパス。
そしてシュート…。
「…!!!裕介、ナイッシュー!!」
裕介はこちらを見て満面の笑みを浮かべた。
悔しがる橙也。
負けず嫌いなのは相変わらず
変わっていなさそうだ。