空色恋愛。【完】






17番の背番号。
白いユニフォーム姿。


私は試合中、ずっと目で追っかけてた。


でもそれと同時に、
私の視界に裕介や晴人の姿が入ってきた。


私はいい男子友達を持ったなと
改めて感じた。


それに葵も、
本当にいい友達を持てた。


私はいろいろな気持ちで
胸がいっぱいになった。




「葵?」




「ん?」




「あとで私、橙也に会いに行こうかな」



「いいんじゃない?
侑夏が決めたことだもん、私はなにも言わないよ」



「ありがとう。」


私はこの試合が終わったら、
橙也に会いに行く。


そして二年前から心の中にあったものを今日、このもやもやをなくす。


私はそう強く決意した。

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