空色恋愛。【完】
「試合、お疲れ!
二人ともかっこよかったよ!」
私は裕介と晴人に抱きついた。
「おいおい、ついに
俺らのかっこよさに気づいたか?」
「ごめん、私は
あの法政の11番推しだから。」
「葵はほんと俺らに目も向けてくれないな」
「んまあ、これが
葵らしいけどな。」
「あ…あのさ、裕介?」
「どした?」
「橙也のとこに…
一緒に橙也のところにいくの、ついてきてくれないかな?」
私は恐る恐る裕介に頼んだ。
「いいよ、行こうか」
裕介は私のことを優しい
声で包んでくれた。