空色恋愛。【完】
「橙也!!!」
私は橙也に声をかけた。
「…侑夏?」
橙也は目を丸くしていた。
「久しぶりだね…」
「あぁ、久しぶり…」
「まさか、
まさか、橙也が法政のサークル入ったなんて知らなかったよ…」
「友達に誘われてさ…
侑夏は?」
「私は自分の大学のところのバスケサークルだよ、マネージャーだけどね、今は…」
私は泣きそうになっていたが
必死にその涙を堪えた。
「マネージャーか。
やっぱ、膝故障したせいか?」
「うん…」
橙也は心配そうな目をしてきた。
そんな目で見られると
ますます胸がキュッとなる。