空色恋愛。【完】


彼はもうきっと私のことなど
忘れてしまったのだと、
もう好きではなくなってしまった
のだと


私は自分の心にずっとこの二年間
言い続けてきた。


言い続けたくせに、
わたしは二年前から何も変わって
いなかった。



変わったのは、
長かった髪が短くなったこと。


それぐらいしかなかった。

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