空色恋愛。【完】
「声かけてくれて、ありがとうな」
「…あっ、ううん!
こちらこそ、話してくれてありがとう!」
「二年前、ごめんな。」
____へっ…?
「二年前、ごめん。
じゃあ、俺そろそろ行かなきゃ」
「へっ…
あぁ、うん、そうだよね!
…じゃあ…じゃあね!」
___二年前、ごめんね?
謝らないでよ。
もっと突き放してよ。
私のことは嫌いだと突き放してよ。
どうして?
どうしていまさら謝るの?
私は目にたくさんの涙を
抱えたまま、近くにいた裕介に
泣きついた。
「…侑夏」
「ごめん、ごめんなさい…」
「しばらく、こうしてたるな?」
裕介は優しくそっと
胸を貸してくれた。