空色恋愛。【完】
試合が始まった。
俺のマークはさっき侑夏の隣にいた
背の高い男子だった。
侑夏はまだ俺には気づいていない
ようだった。
___ここは、活躍しとくか。
「橙也!!」
俺はゴール下でパスをもらった。
ワンツーワンの勝負をかけた。
スッとゴールへとボールが
吸い込まれていった。
「ナイッシュー!!!」
「ナイッシュー橙也!!」
ちらっと俺は侑夏の方を見た。
侑夏はどこか遠くを見ていた。
___俺に気づいたか?