空色恋愛。【完】
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@侑夏
「ごめんごめん、もう平気だよ。
迷惑かけてごめんね。」
「いや、平気だよ。」
私と裕介はお互い元カレ元カノに
会ってしまい気分は下がっていた。
私の場合下がったというより、
なんだか、胸が苦しくなった。
思ったことは口に出せず、
どうでもいいことばかり。
そんなの今話さなくても、
他に言いたいことがあったのでは
ないかと。
でも頭の中は
いっぱいいっぱいだった。
「あ、もー侑夏!
心配したんだからー!」
「あ、葵ごめんね?」
「橙也くんと、話せたの?」
「うん、
なにを話したかは正直覚えてないけど、ちゃんと話せたよ。」
「それならよかったけど…って。あ!」
「侑夏!」
私の後ろから、
橙也の声がした。