空色恋愛。【完】
なんか、嫌な予感というか、
これはまずい気がすると
俺は思ったがそれよりも早く
美鈴が言った。
「私と付き合って?
元カノと重ねてもいい、きっと私、元カノには勝てない気がする。
だけど…
私のこと利用してもいいから」
「美鈴を利用するのはなんか
間違ってるよ」
「私は、橙也くんがいいの!」
いつもは大声を出さない
美鈴の声に俺は驚いた。
「私のこと好きになって?」
美鈴は少し泣きそうになっていた。
俺はなんとなく、
美鈴の気持ちには気づいていた。
自分からいうのもあれだが、
美鈴はきっと俺に気があるのだと
確信していた。
「私、頑張るから。
好きになってもらえるように頑張るから」