サイダーのように 淡く、 儚く 、
「 みんなに好かれてるしな 」
「 っえ、? 」
林田が笑ってそう言った
好かれてなんか、 いないのに
でも嬉しくなった 凄く
林田の笑顔は輝いていて、
私から見れば 太陽よりも眩しい
「 あ、ちょ 待って! 」
そういって林田はどこかへ
、 どこ行っちゃったのかな
林田がさっきまで座ってた席
ちょっとだけ 座ってみたいな
「 、 」
やっぱり 恥ずかしい
このまま居残りなんて、
きっと心臓がもたない
「 あーもう 」
ドキドキした心臓と同じく、
私もついウロチョロ
染まった頬を戻そうと、
参考書でパタパタ仰ぐ
「 ほれ 」
「 えっ、? 」
振り向くと、そこには林田
手には2本の サイダー