サイダーのように 淡く、 儚く 、
サイダーには光があたって
透明で すごく綺麗だった
「 ほら、 飲めよ 」
「 え、あ ありがとう 」
もらったサイダーは、
私の掌の中でも光ってくれて
同じサイダーのはずなのに
林田が持っていたほうが、
何倍も輝いて見えた
「 うっめーよなあ 」
林田がとても美味しそうに、
サイダーを飲み始めた
私もフタを開けて、
サイダーを一口飲んだ
サイダーは喉にしびれて
でも少ししたら消えてしまって
すっごく冷たくて
意地悪だけど、 消えたら寂しい
だからまた一口飲む
「 美味しい、ありがとう 」
「 俺サイダー好きなんだよね 」
そう林田は嬉しそうな笑顔で言う
サイダー、 林田そのまんまだな
意地悪言うけど、 消えたら嫌だ
キラキラ輝いてきて、眩しいの
「 サイダー、林田みたい 」
「 え、俺が? 」