サイダーのように 淡く、 儚く 、
「 ほら、また苺味 」
佐奈はそう言って
ビターチョコを1つ口に入れ、
私のお菓子を珍しそうに見る
「 え、あ、お菓子? 」
「 いっつもだよねー 」
苺味のPockyに、
苺ミルクのTIROLCHOCO、
苺ってパッケージも可愛いから、
ついつい手がのびちゃうの
それから佐奈と話をしてたら、
もうチャイムが鳴った
お昼休みって1番長いけど、
1番短く感じるの 何でかな
「 愛美、帰ろうっ 」
授業も掃除も終わった後、
佐奈が帰ろうと声をかけてきた
佐奈とは方向が一緒で、
いつも一緒に帰ってるんだ
「