常恋-じょうれん-
【香野 さとり】
朝8時。あたしはカーテンの隙間から差し込む太陽の光で目が覚めた。
今日は待ちに待った高校生活のスタートをきる入学式の日だ。親友である「佐藤 帆花(さとう ほのか)」と同じ高校に入りたいと思っていた。正直、この高校とあたしの学力は相応しいものではなく、家族や先生にはもっと上の高校を目指せと反対されていたが、あたしは「何事も楽しまなきゃ!」というのがモットーで、この高校を受けた。
…学力が良くても、あたしは通知表の内容は優秀なものではなかった。先生曰く、「何処か足りない」だそうだ。あたしは自分でも自覚しているが、何処か足りないと思う。多分記憶力にあると思うのだが、頼まれごとはすぐ忘れるし、とにかく忘れっぽい。
…そんなことを思い出しながらぼーっとしていると、ふとあることに気づいた。
現在08時19分。
遅刻だ。
「8時?!やばい、遅刻ー!!!」
あたしは急いでベッドを飛び出し、着替えを済ましてサンドイッチをカバンに入れ、学校へと向かった。
今日は待ちに待った高校生活のスタートをきる入学式の日だ。親友である「佐藤 帆花(さとう ほのか)」と同じ高校に入りたいと思っていた。正直、この高校とあたしの学力は相応しいものではなく、家族や先生にはもっと上の高校を目指せと反対されていたが、あたしは「何事も楽しまなきゃ!」というのがモットーで、この高校を受けた。
…学力が良くても、あたしは通知表の内容は優秀なものではなかった。先生曰く、「何処か足りない」だそうだ。あたしは自分でも自覚しているが、何処か足りないと思う。多分記憶力にあると思うのだが、頼まれごとはすぐ忘れるし、とにかく忘れっぽい。
…そんなことを思い出しながらぼーっとしていると、ふとあることに気づいた。
現在08時19分。
遅刻だ。
「8時?!やばい、遅刻ー!!!」
あたしは急いでベッドを飛び出し、着替えを済ましてサンドイッチをカバンに入れ、学校へと向かった。