神様のチカラ

記憶

「あーなるほどー…
って!
それじゃあの女の子は誰なのよ!?」

再び女の子を指差す

「お、落ち着いてください…!」

「まあまあ…」と私は
手のひらを前に出して、
前にでてきた女の人を
支えた。

「あ、あの女の子は、
霊で…


ほ、ほら、一度大きな事故にあったら

超能力が宿るってー…

聞いたことありますよね?」


「あるあるー!
超能力がどうとかこうとかー…
って納得できないわ!
私しんだのよ!?」


そ、その通りですがー…
もう困るなあ…

こんな人これまでなかったよ…


はあーとため息をついていると、


「ねえ?私のことが見えるの?」

女の子の霊が話しかけてきた。

「え!?なに今の!

今のって霊――…」


バタッと女の人が倒れた。

な、ナイス!
霊さん!

よし、今のうちに!

よいしょ!と女の人を持ち上げて
私は
倉庫をあとにした



――…
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