赤い海
「美香、来て。」
「・・・。」
美香は驚いてあたしをみる
「早く来いよ」とゆりが言う
ゆりは気が短い。それも友達の事だと
美香はうつむいてこっちへ来た。
あたしたちは人が少ない廊下へきた
「美香。美香があたしにかまう理由って何?」
「・・・。」
「何であの日もうちらに嘘ついたの?とるーちゃんが聞く
「・・・。」美香が何も言わなきゃ何も言えない
「美香・・・あたし・・・。ずっと思ってたの。どうしてあんなに優しかった美香があたしに嫌がらせするんだろう?ってだから、あたしが悪いんだ。ってずっと思ってた。
怒らせたあたしが悪いんだって、でもねあたし美香になにしたか分からないの
だから聞きたいの。あたしのどこが悪かったか。」
「・・・ッ・・。」
泣きだす美香の返事を待つ。
「あたしね・・・あずがうらやましくて・・・いつも幸せそうなあずがずるいって思って」
いつも幸せそうなあずがずるい
「・・・。」
「あたし・・・あずと仲いいのに・・いつも周りはあずばっかっ・・・だから・・」
「あたしが幸せだったのは、るーちゃんとゆりと
美香が一緒にいたからだよ」