赤い海


「あず・・・逃げていいぞ」

「え?・・なにいって」

「今なら俺から逃げれる。」

「・・・。」

「子供と一緒に逃げろ」


何言ってんの?あたしが洸から逃げるわけないじゃん
だって洸。誕生日過ごすんでしょ?後もう少しで・・・後・・・1か月で・・・





「洸のばか!!!逃げるわけないじゃんか!あたし洸がいなくちゃ死んじゃうよ!!
赤ちゃんだって・・・っ・・お父さんに会いたいよ・・・」

「・・・ごめんあず・・俺・・・・この子に会えそうにないわ・・・」

と涙を流す洸

「そんな事いわないで・・・・ッ・・・・洸・・・あたしたちは一緒だよ?」

「・・・ッ」

「あたしたちは・・・これから先・・・3人で・・・いるんだから」


「でもッ・・・・」


「大丈夫!!大丈夫大丈夫!!さっ!かえろ?」と手を差し出す


洸は黙って手を取る









洸・・

あたしが・・・まもってあげるから・・・・・















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