赤い海


「ありがとうございます」

と受け取った。でもまだ見る勇気がない。
怖いから・・・・

洸が旅たった日は、絶望しかなかった
寂しくて、無理やり前を向いて。
洸希のために生きてきた。

洸希がいなければあたしは洸の後を追っていたかもしれない


辛い思いをするのはやっぱり怖い。
あたしは臆病になっていた。



夜・・・見よう




花梨さんと美鶴さんは洸希と遊んでいた
それはなんか、夫婦みたいだった


「なんか・・夫婦みたいですね」と笑うと真っ赤にして
「えぇ!!もう~~」と言う花梨さんを笑う美鶴さん


夫婦。
洸とあたしも夫婦だよね


ただ隣にいないだけ。


でもあたしには洸希がいる。

だから、大丈夫なんだ



















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